誰だって人には知られたくない秘密を、一つやニつは持っているものです。例えば、とても優しい人なのに、昔は手も付けられないような不良だったとか。誠実な人なのに、実は二股をかけていたりだとか。しかし、その秘密を誰かに知られてしまったとしたら。しかも、その相手が不仲な兄だったとしたら、あなたはどうしますか?
この物語の主人公兼語り手である高坂京介(こうさか・きょうすけ)は、平穏な生活を美徳と考え、平凡な生活を夢見ているごく普通の男子高生です。特に趣味に打ち込むわけでもなく、変わり映えのない毎日を淡々と生きる京介。彼には妹が一人います。妹の名前は高坂桐乃(こうさか・きりの)。成績優秀、スポーツ万能で、愛らしい容姿が特徴の今時の女子中学生です。
一見、完璧な桐乃ですが、彼女は重大な秘密を抱えていました。実は、男性向けの美少女ゲームやなどに熱い情熱と愛を注ぐ“隠れオタク”だったのです。友人どころか家族にすらひた隠しにして来た桐乃の秘密。しかし、ある事故を機に、京介に知られるところとなってしまいます。
ある日、出掛けようと玄関に向かっていた桐乃は、京介とぶつかった拍子にオタクグッズの入ったカバンの中身をぶちまけてしまいます。よりによって仲の悪い兄と秘密を共有することになってしまった桐乃。思いついたのは、いっそ兄に全てをさらけ出して、人生相談に乗ってもらうことでした。
仕方なく耳を傾けていた京介でしたが、次第に彼自身もオタクの世界へ惹かれ始めます。京介と桐乃、果たして2人の運命はどうなってしまうのでしょうか。自分もオタクだという人も、そううでない人も、必見です。